- 高田君の好きな人(仮) -


僕が好きになったのは 眼鏡の似合う少し(いやかなり)きつめの美人

それも年上で 結構なお相手なんです(俗に高嶺の花ってやつです)

もちろん 俺の片想いで…

このあいだは こんなことがありました


あの人は いつも俺の数M先を歩かれるのです

「センパイ ちょっ…待ってください よ うぉっ!」

今日も今日とて 何もないトコでつまづく俺(泣)

「貸せ」

そういうと あの人は俺の片手にあった特大ビニール袋を奪い取り

ずんずん歩いていかれるのです

ああ もうカッコいいです

で 俺の情けなさが際立つのです はい

「おいていくぞ」

「はい!!」

数M先に行ってしまったあの人の声が 俺には天の裁きに聞こえます

でも 俺があの人のとなりに着くまでちゃんと待っててくれるんです

あなたの そんな不器用なトコが大好きです

「日野ー! こーっち」

「おぅ……」

荷物と片腕を軽く挙げ あの人は歩いていくのです 俺の数M先を

「たっかだ センパイに荷物多く持たせるとはどういうことだ?」


俺は その後の花見の宴会で酔っ払い大失態をさらした模様です

後日 きり先輩に聞くまで あの人が俺を家まで運んだ事実を知りませんでした

なんて勿体ない事をしたんだ俺!

なんて馬鹿なんだ俺!!

ホント かっこよすぎです

あの人には かないません




text.html of icon